あの日***していれば・・・・
封印した恋心は、いつまでもあの日のままで、その風景にいる私もあの日の姿をしている。
カラダを売るようになる前、私は一度だけデートをした。
それは、処女膜を売るイベントのほんの一週間前で、せめて何かの思い出だけは持っていたいと思ったのだと、今なら判る。
16歳で晩熟だった私はキスも知らず、性的な経験はもちろん皆無だった。抱かれたいという衝動は、もうきっとあったけれど、経験がまったくない私は、それにためらいというより、恐れの方が先に立っていたのだと思う。
デートは、結局彼の胸に顔を埋めて泣き、抱きしめられはしたのだけれど、頬にキスをしてもらえただけで、そのままになった。ううん、そのままにした。
洋服越しの肌のぬくもりを、今でもふと思い出すことがある。
処女を売ったあと、何度も電話をかけようとし、なんどもメールを書いては消した。
その時頭にあったのは、あんなことをした私は、もう彼と付き合う資格は無いんだとか、汚れちゃった私を見せたくは無いんだとか、ほんとに幼い思い込みの中にいて、もう会えないことで、自分を悲劇のヒロインにし、自分を愛していただけだと今は思う。
カラダを売り始めてからも、彼に抱かれたいと思ったことは何度もある。淫夢さえ見たことがある。そして、結局、私は今日まで、金銭を介さない性行為をしたことが無い。
抱かれなくて良かったんだなぁと、今は思う。
感情のある性行為を知っていたら、ヨワッチイ私は、ソープ嬢であり続けることは難しかった。誰かに頼り、誰かに甘え、そして失うのが怖くて、嘘をつき、その嘘につぶされていた気がする。
あれから4年近い月日が流れて、たくさんのお客さんと交わり、数えきれないほどの回数、性行為をした。でも、性行為は性行為でしかなく、感情とは少し遠いところに置いておける。
それが良いことでは無いとは思うけど、私にとって性を仕事とする限り、プラスになっていることは間違いはない。
私の封印した恋心は、あの日のまま、あの日にある。
手を繋ぐだけでドキドキし、向けてもらえる笑顔だけで、幸せにな気持ちになり、ちょっとした一言で、寂しかったり、嬉しかったり、涙が出たり。
そこには、髭もほとんど見えなくて、頬の産毛が夕陽に輝いていた、まだ華奢な少年と、腰も胸もまだまだ薄い、性を知らなかった少女がいる。
そしてその二人は、もうどこにもいない。
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Comments
いろいろな思いがあって、当時の貴女にできる選択は少なすぎて
彼への気持ちがそのままのあなたを記憶に止めさせた。
別れる時に大切なものを相手に返す、カタチにならないまでも
いつか彼が気づく時、あなたに恋したことは忘れることはできない
誰かに包まれるその日まであなたの小箱は守られる
毎度、毎度、意味不明な文書しか書けなくて、ちらいっ
ゆかさん まだ言葉が凝ってない
きょんた(SideA)
Posted by: きょんた | September 21, 2004 at 01:00 AM
年末からこのページを見つけて読んでいました。
今の自分の置かれている環境を妹や弟に知られるのが怖いのでしょう?また、普通の女子大生で居たかった気持ちも伝わってきます。
例え妹や弟がそのことを知ったとしても、思春期の彼らに知られたとしてもどうすも事もできない事実です。
今、自分が体を売って今がある事を自分から話すのではなく、曇ったガラス越のままにしておくしかないと思います。
妹や弟の目標に彼らが自立できるところまで援助が必要なのでしょう?
過去のことは過去として、前に進むしかない! 新たな目標を持ち自分を強く持ち続けてください。
今は長い冬でしょうがきっと梅の季節が訪れ、そして満開の桜の季節を迎えることができると思います。 また、今までの経験は無駄になるものではないと思いますよ!
Posted by: みみ雄 | January 02, 2005 at 11:41 AM